CentOS 6.3用の6rd対応kernelが公開されたので、さくらのVPSで6rd対応してみました。
http://research.sakura.ad.jp/6rd-trial/6rd-trial-centos63/ に書いてある通りでできました。iptablesでパケットフィルタリングをしている関係上、IPv6パケットを通す設定を別途行っています。
/etc/sysconfig/network-script/ifcfg-sit1
DEVICE=sit1 IPV6INIT=yes IPV6_MTU=1280 IPV6_DEFAULTGW=::61.211.224.125 IPV6TUNNELIPV4=any IPV6TUNNELIPV4LOCAL=133.242.21.25 IPV6ADDR=2001:e41:85f2:1519::1/32
IPV6ADDRは、末尾の「/32」まで必要です。
/etc/rc.d/rc.localでIPv6のトンネル設定を行います。
ip tunnel 6rd dev sit1 6rd-prefix 2001:e41::/32
ここで、サーバーリブート。
iptablesでパケットフィルタをしている場合は、pv6、ipv6 icmpパケットを通します。
-A OUTPUT -p ipv6 -j ACCEPT -A OUTPUT -p ipv6-icmp -j ACCEPT
ping6 www.iij.ad.jpで応答が変えるようになりました。
なお、yum-cron等で自動更新されている場合、CentOS 6.3の6rd対応kernelが当たらない場合があります。
ドメインによって、IPv6に対応していない、していることをAAAAレコードの有無で確認することができます。
IPv6未対応のドメイン
$ dig www.at-link.ad.jp AAAA ; <<>> DiG 9.8.2rc1-RedHat-9.8.2-0.10.rc1.el6_3.6 <<>> www.at-link.ad.jp AAAA ;; global options: +cmd ;; Got answer: ;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 45860 ;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 0, AUTHORITY: 1, ADDITIONAL: 0 ;; QUESTION SECTION: ;www.at-link.ad.jp. IN AAAA ;; AUTHORITY SECTION: at-link.ad.jp. 3600 IN SOA dns3.at-link.ad.jp. postmaster.at-link.ad.jp. 2012120301 10800 900 3600 3600
IPv6対応の場合
$ dig www.sakura.ad.jp AAAA ; <<>> DiG 9.8.2rc1-RedHat-9.8.2-0.10.rc1.el6_3.6 <<>> www.sakura.ad.jp AAAA ;; global options: +cmd ;; Got answer: ;; ->>HEADER<<- opcode: QUERY, status: NOERROR, id: 26929 ;; flags: qr rd ra; QUERY: 1, ANSWER: 1, AUTHORITY: 0, ADDITIONAL: 0 ;; QUESTION SECTION: ;www.sakura.ad.jp. IN AAAA ;; ANSWER SECTION: www.sakura.ad.jp. 193 IN AAAA 2001:e40:100:407::d2e0:a864e
トンネルによるIPv6対応なので、ネイティブのIPv6対応が待たれるところ。
ホスティング業者によってもIPv6対応が進んでいるところ、進んでいない二分化されつつある。今後はIPv6がホスティング選定の判断材料になるであろう。