クラウドインフラ構築記

現在AWSの構築支援に携わっております。今注視しているのは、GKE、BigQuery、Google Dataflowなどサービスを展開しているGoolge Cloud Platformです。

CloudSQLについて、TPC-Cベンチマークしてみました。 #gcpja

Amazon Auroraに引き続き、CloudSQLのベンチマークを測定してみました。Cloud SQLに、Amazon Aurora相当のインスタンスタイプがないので、厳密な比較はできませんが、参考程度に。

ベンチマーク環境

ベンチマークの種類

RDBMSのベンチマークで一般的なTPCのオンライントランザクション処理の指標である「TPC-C」を行います。
ベンチマーク用ツールはMySQLのOracle ACEである平塚氏が作成したJdbcRunnerのTPC-C簡易実装であるTiny TPC-Cを使用します。

使用データ

Table Record
customer 480000
district 160
item 100000
new_orders 144000
order_line 4799437
orders 480000
stock 1600000
warehouse 16

CloudSQLは以下の状態で行いました。

インスタンスクラス DB Engine version 備考
D8 5.6.26 Engineのバージョンは明示的には指定不可

メモリ4G※CPU情報については公開されていませんので、コア数は不明。mysqlのバージョンもmysqlに接続して確認。gcloudとDeveloper Consoleから確認はできない。

測定用インスタンスは、CloudSQLと同じリージョンにあるpreemptible VM (n1-standard-1)で。

検証用とかにPreeemtible VMお得で便利です。

結果

多重度 Throughput(tps) Response time (90%tile)
New-Order Payment Order-Status Delivery Stock-Level New-Order Payment Order-Status Delivery Stock-Level
1 6.3 6.3 0.6 0.6 0.6 125 56 10 174 6
4  16.7  16.7  1.7  1.7  1.7  198  146  10  245  6
16  43.1  43.1  4.3  4.3  4.3  377  290  10  397  7
32 59.7 59.7 6.0 6.0 6.0 556 335 16 555 13

Cloud SQLは、IPv6にも対応、Repliaなどにも対応しているので、今後期待できるサービスです。

Cloud SQLはGCEのネットワークに配置することができないので、今後改善してほしいところ

コメントは受け付けていません。